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エジソンの母

エジソンの母

『1+1=2じゃない!学校中がグルグル回る』

小学校教師・規子(伊東美咲)、婚約者・美浦(谷原章介)に
「君は美人だがちっとも面白くない」と突然別れを告げられた…

規子のクラスに、大変な問題児だという転校生・花房賢人(清水優哉)が
やって来る!
その母・あおい(坂井真紀)も問題のある母親らしい。

賢人の「どうして1+1=2なの?」の問いかけにクラスは大混乱。
規子は…?

=公式HPより=

「蓄音機、白熱電燈、コンセント、レコードプレーヤー、
 映画、アイロン、トースター・・
 これらは、全て一人の好奇心旺盛な青年によって
 発明されました。
 彼の名は・・・トーマス・エジソン。
 エジソンはわずか3ヶ月で小学校を中退し、
 その後学校へはほとんど行きませんでしたが、
 母・ナンシーに見守られ、独学で勉強を続け、
 何度も失敗を重ねながらも、それにくじけず、
 次々に、偉大な発明をしていったのでした。」

冒頭のナレーションのあと、大人になった賢人(安田顕)の
史上最年少、ノーベル賞受賞式のシーン。
と思ったら、母・あおいの夢でした。
安田さんは『ハケン』で一ツ木さん、『ホタル』で二ツ木さんを
演じていらっしゃいましたね!

「どうして?
 どうして僕はどんどん大きくなるのに、 
 どうしてママはもう大きくならないの?」
「それはね、ママがもう充分に大きいからです。」
賢人が納得するまで一緒に考えてあげるあおい。
好奇心旺盛で、何でも「どうして?」と疑問にもち、
学校からはめんどくさがられ、問題児扱いされる賢人を
あおいは愛情たっぷり注いで育てています。
母は息子の才能を信じているんですね。

いい夢で目覚め、笑顔のあおい。
そして、悪い夢のような出来事を突きつけられて青ざめる規子。

ゴンドラの事故で走馬灯のように過去の出来事が駆け巡ったとき、
何も婚約者の規子のことを思い出さなかった、それが理由。
「君は可愛いし綺麗だし、連れて歩けば自慢にもなる。
 でも・・おもしろくない。
 おもしろくない。人間としての深さというか、
 そういうものが全くないんだ。
 口から出る言葉は、三流ドラマの脇役のような平凡さだし、
 服装は雑誌の切り抜きみたいだし、
 つまらない。なんにも心に残らない。
 まあそれでも、綺麗だからいいかなって思ってたんだ。
 でもそれは間違ってた。
 それは何ていうかつまり・・
 家事機能のついた、バービー人形と結婚しようとしてたんだよ。
 でもやっぱりそれは出来ないよー。
 俺よくよく考えたら子供の頃から、
 バービー人形よりキャベツ人形の方が好きだったし。
 やっぱ人生は楽しみたいんだよねー。」

婚約者にこんな酷いことを言われてしまった規子、
「怒鳴ったり・・泣いたりしたら・・
 もっと面白くない女と思われそうで・・出来なかった。
 面白くない・・
 面白くない・・
 私は・・面白くない・・」

そこへ、秋田から転校生がやって来た。
前の学校でいろいろ問題を起こしたらしい。

算数の授業
猫の数は何匹?の問題に、
「このネコだけヒゲがありません!」と言い出す賢人。
「どうして?どうしてネコを数えるの?」
「足し算?1+1=2??
 どうして?
 どうして1+1=2なの?」
ミカン(あおいの差し入れ)を使って1+1=2の説明をする規子。
すると賢人はミカンの半分にわけ、1+1=3にしてみたり、
ひとつを8房にわけてみたり、粒に分けてみたり。
「どうして1+1は2なの?
 どうして1+1は2なの??」
規子を困らせる。

騒ぎを聞きつけやってきた学年主任の加賀見(松下由樹)は、
チョークを使って説明。
「どうして?
 どうして赤いチョークと青いチョークを足すの?」
「・・・それは足し算だからよ。」
「どうしてチョークを足し算するの?」
「・・・それが算数だからよ。」
「どうして僕達算数をするの?」
「・・・」
「どうして僕達勉強するの?」
「それはね、
 それはあんたら子供の仕事だからよ!!」
怒りに任せてチョークで黒板を叩くと、チョークは粉々に。
「あ!2個に折れた。
 1+1は3だ!」
子供たちも大騒ぎ。

「いい加減にしなさいよ、花房君!」
「いい加減ってなぁに?」
「さっきっから屁理屈はやめなさい!」
「ヘリクツってなぁに?」
「屁理屈っていうのはね、ヘのついた理屈のことよ!
 屁よ!屁!」
「先生が屁って言ったぁ!」子供たち、ますます大騒ぎ。
「これが、噂の学級崩壊かぁ!」と副担任の久保(細田よしひこ)。

校庭
すずめが米粒を食べているのを見つめる賢人。
その米を数え出す。

そんな賢人を見つめるクラスメイトたち。
女子は賢人に興味津々。
生徒たちにまで「面白くない」と言われている規子。

さっそく賢人を問題児扱いする加賀見。

生活の時間
校庭で自然について学ぶ生徒たち、
「僕は虹を見た!横に真っ直ぐ、ピーンてなってました。」
「虹がまっすぐなわけないじゃん。」と生徒たち。
「でも見たんだもん。」
「先生、そういう虹ってあるの?」と生徒。
「さあ・・先生もそういう虹は知らないけど・・」
「じゃあ嘘つきだろ!」「嘘つき!!」と男子たち。
「・・・はい!あかね君の言うとおりです。」と賢人。
「ほらみろ嘘つきじゃん。」
「あかね君の言うとおりです。」
「嘘つきめ!!」
「そのとおりなのです!」

「え・・ちょっと待って。グルグルしてきた。
 だって、本当にこいつが嘘つきだったら、
 あかね君の言う通りっていうのも、
 嘘ってことになるじゃん。」と他の生徒。
「嘘だよ。」と賢人。
「全然わかんない・・」と女子。
「だから、花房の嘘が、嘘ってことじゃん。」
「え?じゃあ本当ってこと?」
「本当だよ。」と賢人。
「違うよ、嘘つきって言われてそのとおりって言ってるから
 やっぱり嘘つきなんだよ。」
「でも、嘘つきが嘘つきって言ってんだから・・」
「ホント・・ってこと!?」
「嘘つきが嘘ってことは・・えーっと・・」
「ホントだ!!」
「でも嘘つきがホントってことでしょ?」
「うわぁ、すげえ!
 なんかこれ、本当と嘘が、ぐるぐる回ってるよ!」
「ぐるぐる回ってる?ぐるぐる回ってる!
 ぐるぐるぐるぐる!」
楽しそうにぐるぐる回り出す賢人、そして生徒たち。
「花房君おもしろーーい!!」
生徒たちは賢人に続き、学校を脱走!

聞いていてわからなくなってきた。(爆)
言いだしっぺの少年が賢いなぁ。
彼は賢人のよい友達となりそうです。

加賀見は賢人の母親を早速呼び出すが、数日先まで仕事で来られないと
祖母が答える。
職員室で床を触っていた賢人、
「どうしてこっちはあたたかくて、こっちは冷たいの?」
「はぁ・・・もうやめなさい!
 手が汚れちゃうから。」規子は質問に答えようとせず。

あおいは美浦が勤める大学の食堂で働いていた。
あおいの手際の良さに感動する美浦。
美浦は環境情報学部社会文化環境学科准教授。

美浦が部屋に戻ると、規子が待っていた。
昨日腕に包帯を巻いているのが、取れている。
ってことは、仮病?
「驚いたよ、君がこんな予想外の行動をするなんて。」
「納得いかないのよ。埼玉の両親だって、半年後の結婚を
 楽しみにしていたのよ。それなのに・・」
「僕も年末、母の墓に結婚の報告に行ったんだ。
 そしたら、空に虹がかかってた。」
「虹?それっていい兆しなんじゃない?」
「いや。橋を掛けてくれたんだ。逃げるための。」
「逃げるため?それって、私から?」
「そういう意味じゃなくて。
 いや・違うな、間違えた。そういう意味だよ。うん!」
「・・・ほんっとに酷い。
 今までだってケンカしたことなかったじゃない。」
「君はいろんな意味で完璧すぎて、ケンカする隙がなかったんだよ。
 まあ僕もだけど。
 僕も君の前だと頑張りすぎて、そこが面白くない。」
「だからって急すぎる。」
「君は常識もあるし、美人だ。
 俺なんかじゃなくてもすぐにいいやつが見付かるよ。」
「はぁ・・やっぱり虹なんかキライ!
 やっぱり今年は最悪よ。
 婚約者には、面白くないなんて理由で振られるし、
 まっすぐな虹だとか、1+1は2じゃないとか言い出す児童がいるし、
 嘘つきとか言われて、はいその通りとか!
 嘘とかホントとかグルグルグルグル、訳のわかんないこと言って、
 ハーメルンの笛吹き男にさらわれるみたいに
 みんなでバーってどっかに行っちゃうし!
 ・・・そうよ・・あの子は・・ハーメルンの・・
 悪魔なのかもしれない・・」ぶつぶつ呟く規子。
「ちょっと待って!」
「とにかく!そんな面白くないっていう理由で別れるのに
 納得いかないのよ!」
「いやいや、そんな話じゃなくて、
 その、嘘つきって言われてそのとおりって答えたのは誰?」
「児童よ。そのハーメルンの悪魔みたいな児童。」
「はー、面白いなぁ。
 それはまさに、ソクラテスとプラトンのパラドクス。」
「は?」
「ある時ソクラテスがプラトンにこう言った。
 プラトンは嘘つきじゃーッ!
 すると、プラトンはこう言い返した。
 ソクラテスさんの言うとおりです!
 最初のソクラテスの発言がホントだとすると、
 プラトンはウソつきで、
 プラトンの、"ソクラテスさんの言うとおりです!"
 という発言はウソになる。
 すると今度は、最初に仮定した、
 "プラトンはウソツキじゃ"、というソクラテスの発言が嘘になってしまう。
 つまり、プラトンは正直者。
 逆にソクラテスの発言を嘘だと仮定すると、
 プラトンの、"ソクラテスさんの言うとおりです!"が、
 本当の発言となり、
 ソクラテスの、"プラトンはウソつきじゃーッ!"が、
 ホントということになってしまう。
 つまり、プラトンはウソつき。
 自己言及に対しての相互言及。
 つまりこれは、ウソとホントがぐるぐる回る、パラドックスなんだ!
 わかるかい!?」
「いいえ全然。」
「その笛吹き少年は、もしかしたら天才かもしれないぞ!」
「天才なわけないでしょう?
 1+1がわかんないのよ。
 ソクラテスもプラントンもどうでもいいのよ!
 私が言いたいのは、私達のこれからの話!!」
「そこだよ!
 1+1は2だと、それが当たり前だとしか考えられない君!
 そこが面白くないんだ。」
「・・・」
「いいかい?君に何がわかる?
 1+1は2だ!
 でも2じゃない場合だってある。」
そこへ、学生たちがやって来た。
「丁度いい。1+1は何かを述べよ。」
「2進法では当然1+1は10ですね。」
「コンピューター世界の定義でも、1+1=10です。」
学生たちが次々と答えだす。
「学生が考えただけでもこれだけの可能性がある。
 多くの人間にとっては、1+1=2が、
 感覚的に一番しっくりくるだろう。
 だがこれは、算数というローカルなゲームのひとつのルールであって、
 実際にはもっと沢山の可能性がある。
 というか、可能性というのは、好奇心があるだけ生まれていく
 ものなんだ。」と美浦。
「・・・」
「それを、1+1=2としか言えない君!
 2以外の可能性を全て消して、子供の純粋な好奇心を無視する
 ことしか出来ない君は・・・やはりとても面白くない人間だな。
 僕は僕がいつか父親になる日が来るとして、
 絶対に君みたいな教師に子供を任せたくない!
 ちなみにまっすぐな虹もこの世に存在する。
 水平環といって、国内でも年に数十回観測される光学現象だ。」
「・・・何なのよ、それ!
 え!?
 1+1、1+1って、何なのよみんなで!!
 いい加減にしなさいよ!!
 1+1=2よ!
 え!?
 ピタゴラスやブーリやロンリが何と言おうとも、
 私の教科書では1+1=2なんです!!」
激怒して立ち去る規子。
「面白い!
 あいつが始めて面白かったぞぉぉ!!」

婚約解消、解消に向けての第一歩!
激怒する伊東さんがカワイイです。

子供たちから賢人のことを聞いた親たちが職員室に乗り込んでくる。
加賀見も規子も平謝り。
「その子、学習障害じゃない?」と言い放つ青柳(杉田かおる)。

さすが杉田かおるさん!すごい迫力です。

親たちの勢いに、賢人を特別学級のある学校へ転校させようと
主張する加賀見。
「父兄にあんなこと言われて悔しくないの!?
 文句を言う前に、あなたがしっかりして頂戴!!」
加賀見の怒りは規子に向けられた規子、放課後に花房家を訪ねていく。
八百屋の前で出会う二人。
「誰だろう、この八百屋に似合わない美人は・・」(あおいの心の声)
「誰だろう、このいかにも、幸薄そうな女は・・」(規子の心の声)
「あの、すみません。こちらにお住まいの花房君の担任の、
 鮎川と申します。」
「え!?あー!先生ですか!
 はじめまして。私、賢人の母親でございます。」
「え!?」
「どうぞ上がって下さい。
 今丁度夕飯にしようと思ってたとこなんです。」
あおいに押し切られ、規子は家の中へ。

沢山の本に囲まれ、鼻歌を歌いながら何かを一生懸命作っている賢人。
「やっぱり、賢人がご迷惑をおかけしましたか。
 すみません。」
そう言い、鍋を勧めるあおい。
「賢人は本当に、すごくいい子なんです。
 ただ、ひとつのことに興味を持つと、もう止まらなく
 なってしまって。
 勉強が嫌いなわけじゃないんです、むしろ大好きなんです。
 私は実は大嫌いだったんですけどね! 
 ・・ほら、賢人!」
賢人がやっと工作をやめて食卓につく。
「そこら辺の本も、全部賢人ので。」
「これ全部・・賢人君の?」
「夫が、買い与えたんです。
 ま、もう別れたんですけど。
 私がのんびりだから、他の女と逃げちゃって。」
「え・・」
「秋田は夫の実家だったもので、
 居場所がなくなってしまって、それでこの、母の家に。」
「そうだったんですか・・」
「はい。33になって、バツイチ子持ちの出戻りです。」
「33・・」
「賢人のためになるならって、仲よし学級のある小学校も考えました。
 でも私の仕事、時間の融通が利きにくいし、
 一人で通えない遠くの学校へ通わせるのは、やっぱり無理なんです。
 お願いします、先生。転校させないで下さい!」
「33・・33って3年後・・
 私結婚してるかどうかわかんないな・」
「え?
 先生、おいくつなんですか?」
「30になったばっかりです。」
「へー!そうなんだ!
 もっとお若いかと思ってました。
 賢人、先生ね、ママの3つ年下なんだって!」
「え?何年生?」
「何年生じゃなくて、30歳なの。
 ママが、小学校4年生の時に、先生が、小学校1年生。」
キャベツ畑人形を思い出し、キャベツを拒否する規子。
そこへ、賢人の祖母・チエが帰って来た。
「あら!賢人の先生!」
「もし良かったらこれお持ちになって。」
断りきれずにキャベツを箱ごといただく規子。
「あの・・お邪魔しました。
 このままだと私、雰囲気に飲まれそうではなく・・
 雰囲気がよくて長居してしまいそうなので、失礼します。」
規子はそそくさと花房家を出ていく。
「なんかペース狂うな、あの母親・・。」
キャベツを見つめて大きなため息。

友達と理科室に道具を返しに行った賢人は、
テーブルに寝かされた人体模型に興味津々。
「起こしてあげよう!
 前に本で読んだよ。
 体に強い電気を通すと人は生き返るんだよ。」
賢人が読んだのは、フランケンシュタインの本。
「そうだ!このコンセントとくっつけてみよう!」
「おーっ!!」
人体模型を運ぶ三人。

丁度その時、理科室の前の廊下を通りがかった加賀見とクラスの生徒は、
理科室を動く人体模型にびっくり!
賢人たちは模型を落としてしまう。
お尻をかきながら(意味はあるのかな?)理科室から出てくる賢人と友達。
「またあなたなのね!
 なんでこんなことするの!?」
「だって、コンセントにつなげようと思って。」
「何で人形をコンセントみたいにつなぐの!?」
「だって、電機を通したら生き返るかもしれないと思ったから。」
「人形が電気なんかで生き返るわけないでしょう!
 何考えてんのよ!!」
丁度学校を訪ねてきたあおいは、賢人を抱きかかえて平謝り。
「すみません!
 うちの子が、何か迷惑をおかけしましたでしょうか。
 すみません!!」
「お母さんですか!?」
「そうです。本当に、すみません!」
「でも、だって、電機を通したら生き返るって、」と賢人。
「黙りなさい!
 あなたバカじゃないの?
 あなたは脳みそが腐ってるわ!
 腐ってるの!
 あなたの家のお子さんみたいな児童がいると、
 学校が迷惑なんですよ!!」
「すみません、私の不注意で、」駆けつけた規子が言う。
「・・・腐ってない・・。
 確かに、うちの息子は変わってます。
 ちょっと、ほかの子とは違っているかもしれません。
 でも・・賢人は・・賢人の脳みそは・・腐ってなんかいません。
 成績悪いし、変わったこともします。
 でも・・本が大好きなんです!
 学校や、お友達が大好きなんです!
 家族や友達を思いやる心を持っています。
 いっぱいいいところもあるんです!
 家計が楽じゃないのをわかっていて、お年玉なんか全部ためて、
 私にくれたんです。」
「ご家庭の、家計の話は関係ありません。」と加賀見。
「・・・ご迷惑をおかけしたことは謝ります。
 すみません。
 これからも、色んな失敗をするかもしれません。
 でも・・腐ってるなんて言葉で切り捨てたりしないで、
 どうか、見守ってやってほしいんです。
 この子の心の中にある、キラキラした好奇心を、
 いろんなこといっぱい知りたいなって思う気持ちを信じて、
 見守ってあげてほしいんです。
 お願いします。どうか、どうか、お願いします。」
母の必死な思いに、生徒たちを連れて立ち去る加賀見。
あおいは賢人を抱きしめ優しく微笑むと、
母に抱きしめられ安心したように微笑み返す賢人。
そんな二人をあおいは見つめ・・・。

教室、二人で話す規子と賢人。
「逞しいね、花房君のお母さん。」
「先生、どうして1+1は2なの?」
「うーん、多分ね、1+1が2っていうのは、
 ただの決まりごとなんだよ。
 世の中には本当は、1+1が2じゃないことも沢山あるんだって。
 でも今は、1+1は2なの。
 そうやって前に進んだら、足し算も引き算も、掛け算も割り算も、
 方程式も世界の形だって、いろんなことがわかってくるように
 なるんだよ。
 もしかしたら、電気で人を生き返らせる方法もね。
 だからとりあえずは、1+1は2なの。
 ・・・とか言っても、わかんないか。」
「・・・わかった!
 先生、1+1は2です。」
「どうして?どうしてわかったの?」
「パパがいなくなったときにママも言ってた。
 とりあえず、前に進むのよって。
 前に進んだら、いろんなものが見えるんだよって。」
「そっか。」
「うん!
 1+1は2。
 1+1は2だから、1+1+1は3。
 1+1+1+1=4!」
「そうそう!」
「僕、前に進んだよ。」
「・・ね!前に進んだね!」規子の瞳には涙。
「1+2=3、1+4=5!
 お!なんだか楽しくなってきた!」
「ね!なんだか楽しくなってきたね!
 なんで・・泣いてるんだろうね、私。
 楽しいのにね!」
「・・・」
「そうそう。進まなきゃね。
 結婚なくなっても、男にボロクソ言われたって、
 前に進まなくちゃね!」
泣きながら微笑む規子を、賢人は黙って見つめている。

そこへあおいがやって来た。
「どうもすみません。
 え・・どうしたんですか、先生!
 賢人・・もしかして先生泣かしたの!?
 もう、あんたは何やってんの!」お尻を叩くあおい。
「違うよー!」逃げる賢人。
涙を拭い、楽しそうに笑う規子だった。

帰り道
「ママ・・ごめんね。」
「いいんだよ。
 賢人は今までどおり、やりたいように、
 心のままに生きなさい。」
「・・・」
「わからないことがあったら、わかったふりなんてしなくていい。
 ママのことも気にしなくていい。
 心のままに生きるの。
 ね!」
「うん!!」

仲良く歩く二人に、美浦が声をかける。
「あれ・・あなたは・・学食の人じゃないですか!!」
「あ!いつもA定職頼んでいる教授さん!」
「准教授です。
 驚いたなー。お子さんいらしたんですね。」
「ええ。」
賢人を見つめる美浦。
「こんにちは!」
「・・・」

職員会議
「あの親にしてあの子ありです!
 人体模型に電機を通そうなんて、全くどうかしています!
 今度このようなことがあると、児童全員に迷惑がかかり、
 授業の進行の妨げになることが予想されます。 
 二度とこのような事態が起こらないように、」
加賀見の意見を聞きながら窓の外を見つめる規子。
空に、まっすぐな虹がかかっていた。

「今年は多分、本当についていない。」

教室
生米を食べる賢人。
「それ生のお米じゃん。」
「うん。これを食べると鳥みたいに空を飛べるんだよ!」
「えーーーっ!」
賢とはお手製の鳥の羽を両腕につけてみる。

「それでも、とりあえず私は、
 一歩前に進むのだ!」

規子が教室のドアを開けたした時、お手製の羽をつけた賢人が、
ベランダから飛び下りようとしていた!
不可なものを除外していて、残ったものをいかにありそうにそれが真相でござる―柯南道尔
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エジソン 第2話

『絶対ダメ!!空をとぶ実験』

賢人(清水優哉)の「どうして?」発言さらにエスカレート。
「どうして にんげんは そらをとべないの?」に再び
規子(伊東美咲)は大混乱!!

賢人は、同級生誘って空飛ぶ実験をスタート! 
体を軽くするためガスを吸う実験は大惨事へ!?

同級生の母・クレームママ美月(杉田かおる)、
賢人の小学校追放を要求!

賢人、空を飛ぶ夢を諦めきれず、ついに校舎3階からジャンプ!
規子の救出間に合わず…!?

=公式HPより=


生米を食べ、お手製の羽をつけ、学校のベランダから
飛び降りようとした賢人を、なんとか規子は捕まえま、セーフ!

あのタイミングで捕まえるのは無理そうだけど、
でも伊東さんの必死な表情が可愛かったです。
飛ぼうとした時の賢人の楽しそうな顔!
なんて無邪気な。なんて危険な。

「そんなパタパタやったって、飛べるわけないでしょう!?」と規子。

これじゃ賢人は納得しませんね。

騒ぎを聞きつけやって来た加賀見先生に、
学習発表会の練習をしていたとごまかす規子。
「花房君がガチョウの役を。」
「コケコッコー。」話をあわせる賢人が可愛い。
「ガチョウはがぁがぁでしょ!」
「コケッコ。」「がぁがぁ!」

伊東さんの言い方が可愛い。

なーんだ。規子は美浦の肩書きやルックスに、
「この人で、丁度いいんじゃないかな。」
と思ったんですね。美浦と一緒!
だったら、打算的な考えを早く捨てた美浦の方が
魅力あるように思えます。

「結婚退職する選択もなくなった今、
 私は猛獣遣いにならねばならないのだ。」規子の決心。

社会の時間。
日本の地図を勉強する1年2組。
東京を、
「なんか、埼玉と神奈川に挟まれて、
 ぺっしゃんこになってるよ!」

『ちびまる子ちゃん』で言えば、長山君タイプの、
賢人の前に座っている緑川君(太田力斗)のセリフ。
可愛いなぁ、この表現!

そんな中、賢人は世界地図を見つめていて、
「はい!これはパズルです!」
と言うと、そのページをちぎってくっつける。
「おー、世界が一つになっちゃった。」
「ひとつになっちゃった!」うれしそうな賢人。
それを見た副担任の久保は、
「これってもしかして・・超大陸パンゲア!?
 大陸移動説ですよ、先生!」

すごいなぁ、賢人の物を見る力。

「みなさんいいですか?
 教科書は地図帳は絶対破いちゃいけませんよ。
 それから世界地図は、3年生になってから見るものです。
 あなた達にはまだ早いの。
 みんなまだ、日本のことも東京のことも知らないでしょう?」

あぁ、これぞ日本の教育。
こうやって、好奇心の芽を潰してしまうんですよね。
超大陸パンゲア説を提唱したヴェーゲナーは、
きっと地図を破いて考えてみたんだと思う。

本当は、興味を持ったことをとことん一緒に学習出来れば
子供たちの学びたいという心は育つんだろうな。
でも今の教育制度じゃ絶対に無理ですね。
日本は秀才はいても天才が育たないいないのは、
こういうことが原因なんだろうな・・なんて思ってみたり。

授業を中断させたことを、規子は賢人にクラスのみんなに向かって
謝らせます。

シーンは変わって・・・

母親に婚約破棄の報告をする規子。

それと交互に、あおいと賢人の楽しそうに語り合いながら歩くシーン。
規子の母親だって、娘のことを心配しているんですよね。
半べそかく伊東さんが可愛い。

「失恋しても、夕焼けは美しい。
 そしてお腹は減る。」

トマトを買いに出た規子は、美浦があおい、賢人と話しているところを
目撃。思わず姿を隠す。
賢人が6歳と聞くと、
「いいなぁ。」と美浦。
「どうしていいの?どうして?」と賢人。
「ママは立派だろう?
 君の為に毎日働いてくれてさ。
 僕なんか30半ばも過ぎたというのに、
 まだ結婚すらもしていません。」
「え?ご結婚まだなんですか?」
「はい、全くの独身です。
 人間らしい温かさに満ちた、素晴らしい人生ですね。」
「そんな。私の人生なんて、平凡です。」
「いいえ!そんな平凡なことが、なかなか実行できないことなんです。」
「そんなこと言われたの初めて!うれしい。」
「ママ?どうして嬉しいの?どうして?」
グルグル周りだす賢人。
「あ!先生だ!
 ママ!先生があそこに隠れてる。」

見付かっちゃった。(笑)

「はい、先生!
 こうやってグルグル回ってると、体が風みたいに、勝手に
 周りだすよ。どうして?」
「さあ、わからないけど、多分それが遠心力ってやつじゃないかしら。」
規子の答えに眉間にしわを寄せる美浦。
「教師らしくない不親切で不用意な回答だな。」
「あ!賢人、図書館しまっちゃう!」
「あ!本当だ! 先生、おじさん、さようなら!」
「おじさんじゃないけどさようなら!」あと美浦。
二人ににこやかに手を振る美浦。

図書館
本に熱中する賢人。
「あーあ、また本に夢中になっちゃった。
 こうなると止められないんだよなぁ・・。」

きっとあおいは、賢人の気が済むまで図書館で待つ母親なんで
しょうね。
大人の時間で動かない。
なかなか出来ることじゃありません。

その頃、公園を並んで歩く美浦と規子、
「え!?あの子がソクラテスとプラトンのパラドクスの!?
 そうだったのか!
 もしかしたらあの子将来すごい学者になるかもしれないぞ。
 やっぱりあの母親がいいのかなー!
 温かくてパワフルだ。
 子供は母親のこと大好きだし母親も子供のことを信頼している。
 女手一つで子供を育てる為に仕事を二つも掛け持ちしてるらしいし、
 なんて健気な母親なんだぁ!」
「自分ひとりのために、食事作って働いて、
 ひとり孤独に頑張ってる独身女の方がよっぽど健気だっつーの、
 まったく!」
規子は婚約指輪を美浦に返す。
「ねえ規子。
 泣いたりしないわけ?」
「ご心配なく。泣いてすがったりしませんから!」

もしも規子が素直に泣いたら、美浦の気持ちも変わるのかな。
でもこの二人、お互いの人柄に惚れ合ってないんですよね。
そういう展開になってほしいです。

どうやらあおいに興味を持った美浦。
多分、美浦の母親はあおいに似ているのかな。

青柳家の子供部屋
鼻栓して、空気入れのチューブを加えた賢人、飛ぶ実験中。
空気を温めたら飛べるかも、
でもライターは借りられなかった。
「あ!ひらめいた!」
気球には、熱気球とガス気球がある、
賢人はガスを詰めてみようと思いつく。

ガスカセットボンベを手に取る5人の子供たち。
『よい子はマネをしてはいけません。』のテロップ。

ガスボンベを口にくわえたとき、
『しつこいようですが、よい子はマネをしては
 いけません。』のテロップ。

「いっせーの!」
おやつを持ってきた美月が子供部屋のドアを開ける。

「せっ!」

『絶対に、いけません。』

「きゃぁぁ!やめなさーーい!!」

賢人や子供たちの好奇心を描きたくて、こういうシーンを作ったのは
わかります。
テロップはどうなんだろう。なんだか少しふざけすぎているように
受け取ってしまいました。

青柳ら父兄の訴えに、加賀見は
「クラス替えも含め、学校で責任を持って考えさせていただきます。」
と約束。

「もう本当にムカツクわ、親って。
 何でもかんでも学校の責任だ、教師の責任だって!
 責任擦り付けてくれちゃって!
 自分たちの教育はどうなのよ!
 家でしこたま甘やかしているから児童が付け上がるんでしょうが!」
加賀見の怒り爆発!
そこへ久保に連れられ賢人がやって来た。
手には6年生の理科の教科書、もう一つの手ではお尻をさすっている。
「どうして6年生向けの本なんか!
 ・・・どうか、したの?」
「お尻痛い。
 ママにお尻、いっぱい叩かれたから痛い。
 ママ怒るとお尻たたくんだよ。」

第1話でお尻をさすっていたのは、そういうことだったんですね。
そういえば第一話でもあおいは賢人のお尻叩いていましたっけ。
あおいはちゃんと叱るお母さんなんですね。
感情で怒るのではなく、ちゃんと叱る。
ますます、好感を持ちました。

「お尻痛いで済む話じゃないのよ。
 花房君、あなた、自分が何をしたかわかってるの?」gと加賀見。
「空気を吸った。」
「あなた、私を馬鹿にしてるの?」
「ガスを吸った。
 ガスを吸うと軽くなるんだよ。」
「そんなことぐらいで軽くなるはずないでしょう!?」
「違うよ。空気を温めたり、ガスを入れると、
 気球は軽くなって浮くんだよ。」
「気球なら浮きます。でも人間は浮かないの!」
「どうして?どうして人間は浮かないの?」
「どうしてもよ!」
「どうして?どうして鳥は飛ぶのに人間は飛べないの?
 蝶々も飛ぶのに、どうして?」
「どうしてもなの!
 どうやったってあなたは一生ひとりで空なんて飛べないのよ!
 わかったわね!?」
「ごめんなさい。
 ごめんなさい。」
「・・・いいわ。反省したなら、教室に戻りなさい。」

加賀見は賢人の質問に答えていませんね・・。
感情で怒ってしまいました。

美浦が岩井校長(田中要次)に会いに来る。
美浦と規子が出会ったのは校長先生を通してで、
彼が仲人をする予定だった。
「悪いのは全部僕なんです。」と美浦。

1年2組の教室
玲実たちから、危険な目にあわせられたことを責められる賢人、
「どうして?
 やってみないとわかんないじゃん。
 僕、やってみようっと!」
そして、ベランダへ。
前回と同じ様に、その時教室のドアを開けた規子、
慌てて賢人に駆け寄りますが、今度は間に合わなかった。
3階から飛び降りたけん人は、植え込みに助けられ、
幸い、膝の打撲と肘を擦りむいただけで済んだ。

賢人のどうして?にちゃんと納得できるよう
大人が説明してあげられなかったから、彼は又飛んでしまいました。

緊迫した様子で子供を搬送する救急隊員、
でもこれは賢人じゃなかった。
こういう惑わせ方は好きじゃありません。

包帯を見つめていた賢人、
「見て、先生。
 こうやると、どっちが表でどっちが裏かわかんないよ。
 うわぁ、不思議だな、不思議だな。」
「すごいね、メビウスの輪だ。 
 ちなみにですね、この輪を、こうして、真ん中から切手いくと!
 じゃーん!一つの輪になるんです。」と看護師。
「わー!もっと不思議だ!」
目を輝かせながら包帯を見つめる賢人。

「ねー先生、どうして?」
「いいからそんなこと。」
「あー、」
「話を聞きなさい、花房君。」
「ごめんなさい。」
「何で私が怒っているかわかっているの?」
「机の上に、上履きで乗ったから。」
「はぁ・・。そうじゃなくて。
 あー、もういやだ・・。
 何でこんなことばっかり・・」
そこへあおいが駆けつける。
「賢人!!」
「ママ!!」無邪気な笑顔を浮かべる賢人。
その笑顔に、あおいは賢人をぎゅっと抱きし、
「賢人・・よかった・・
 無事でよかった・・」
抱きしめながら号泣。

あおいは賢人を連れて、ガスを吸わせてしまいそうになった
子供の家を謝って回る。
怒る母親たちに必死に頭を下げるあおいの姿を賢人は見つめ・・。

青柳家のリビング
「玲実ちゃん、いい?もうあんな子と遊んじゃダメよ。」
「えーーー。でも玲実花房君のこと好きかも!」
「・・・何ですって!?」

職員室
「校長先生!
 やはり、花房賢人は、特別支援学級のある学校へ転校させるべきです。
 もしくはこれから毎日、イスに縄でぐるぐる巻きに縛り付けるしか
 ありません!」と加賀見。
「本当にですか!?」と規子。
「本当なわけないでしょう?
 今のはジョークよ!
 ジョークでも言わなきゃ、やってらんないのよ!」
「いやぁ懐かしいな。
 明日の朝礼で、私から児童たちに話をしましょう。」と校長。
「え?」
「今回の賢は、私に任せてくれませんか?」

朝礼の時間
「実は昔、校長先生も同じことをしました。
 空を飛ぼうと思って、教室の窓からとんだんです。」
「えーーーっ!!」と生徒たち。賢人の顔が輝く。
「もちろん、飛べなくて落っこちました。
 骨は折るし、父親からは殴られるし、もう散々でした。
 おまけに翌日から、先生に、教室のイスに、縄でぐるぐるに
 縛り付けられてしまいました。」
「えー、校長先生可哀想。」と生徒。
「それから僕は、二度とイタズラはしなくなりました。
 真面目に勉強して、先生の言うとおり、お父さんの言うとおりの
 いい子になりました。
 でもね、思うんですよ。
 もしあの時、イタズラをやめないで、好奇心を持ち続けて
 いられたら、先生はもしかしたら、ものすごい科学者に
 なっていたんじゃないかなーって。」
校長先生の話しを頷いて聞く賢人。
「好奇心っていうのはね、物を知りたいという情熱のことです。
 世の中の、技術者や、科学者や、発明家はみんな、
 色んなことを知りたいっていう情熱を沢山持ってます。
 いいですか?教室の窓から飛び出すのは、危ないことです。
 絶対にやってはいけません。
 でも、何かを知りたいという情熱も、大事です。」
賢人の表情が輝く。
「元気に、そして安全に、今日も勉強を頑張りましょう!」
「はい!!」

1-2
「どうやったら、空を飛べるのだろう。」と賢人。
「空気いっぱい吸っても、ガスもダメだったしね。」と玲実。
「やっぱ、羽じゃん?」
「羽かー。」
賢人を中心に、子供たちが論議する。
「ほーらあなた達!まだそんなこと言っているの?」と規子。
「だって校長先生も好奇心は大事って言ってたよー。」と堵馬。
「言ってた!」「言ってた!!」
「玲実は、賢人って男らしいって思った。」
「うわ!賢人だって!名前で呼び捨てかよ。」
「玲実のことも、玲実って呼んでいいよ。」
「玲実・・」と賢人。
「きゃー!えらい!」みんなが冷やかす。

「全然懲りてないですね・・」と久保。
「やっぱり子供って、悪魔・・」と規子。
「また加賀見先生来ちゃいますよ。」
「・・・負けるな私!!
 ほら、席について!座りなさい!」
「先生!どうして人間には羽がないのですか?」
「どうして?ねえ、どうしてどうしてなの?」
「どうして?」
「どうして?
 どうしてそんなに花房君は空が飛びたいの?」
手を翼のようにばたつかせながら規子が聞く。
「どうして?」
「どうして?」

「出た!どうして返しだー!」生徒たちが笑う。

「どうして?」と規子。
加賀見が様子を伺う。

「えっと・・ママが見たいから。
 空を飛んだら、ママが働いているところまで飛んでって、
 ママが見たいよ。
 空を飛んで、ママのところにひとっ飛びして、
 お仕事しているママを、空から見るよ。
 ママは、僕の為に、働いているから、
 ありがとうって思いながら静かにじーっと見るのだ。」と賢人。
そんな賢人に加賀見が言う。
「わかったわ。
 でもだとしたら、
 あなたは全く逆のことをしているのよ。
 あなたが空を飛びたいからって、いろんなことを好き勝手
 やってるせいで、
 あなたのお母さんが、今まで何回人に頭を下げたと思う?
 何回泣いたと思う?」
「・・・」
「好奇心は大事よね。
 まあそうでしょうよ。
 でもね、周りの人の気持ちを考えなさい。
 あなたは大事なママのところへ飛んで行くどころか、
 自分の勝手な好奇心の為に、
 泣かせて、謝らせて、いつもいつも大変な思いを
 させているのよ。」
賢人が泣き出す。
「・・・みんなもよ。
 心配してくれる人がいるのは、とても幸せなことです。
 好奇心も大事だけど、心配してくれる人を、困らせるようなことを
 してはいけないの。」
声を上げて泣き続ける賢人に、加賀見は自分のハンカチを握らせて言う。
「よくわかったわね。」

その日の夜
花房家
「まったくもう!」賢人の怪我の手当てをするあおい。
「ママ・・ごめんね。」
「もう!心配かけてこの子は!
 もう!これ!これ!」
賢人の尻をたたくあおい。
「ごめんなさーい。やめて~!ごめんなさい!」
「許しませんわ~!」
「ごめんなさーい!」

「その晩、不思議な夢を見た。
 私は空を飛んでいた。 
 空を飛んで、関東上空をひとっ飛び。
 東京をぺしゃんこにしている埼玉まで飛んでいって、
 実家の両親を空から見ていた。
 私の周りには、優しい風がいっぱい吹いて、
 私の体を押し上げてくれた。」

「もしもしお母さん。
 この間はごめんね。
 私もちょっと、冷静じゃなかったっていうかさ。
 うん。心配かけてごめん。
 うん?もういいの。
 だってほら、あの人性格悪かったし、
 結婚してから気付くよりはよかったかなーって。
 うん。じゃあ、学校行って来るね。
 帰ったらまた電話するから。」

規子は賢人のおかげで母親に素直になれました。

学校へ向かう途中、規子は美浦が花房親子と話しているのを見かける。
「あ・・またか。」
「先生が、また隠れている!」と賢人。
「隠れているわけじゃないんだけど・・」
「先生おはようございます!」とあおい。
「おはようございます。」
「今日は機嫌いいじゃないか。」と美浦。
「まあ、今朝はいい夢を見たものですからね。」
「俺も君の夢を見たよ。」
「え?」
「君と同じ顔かたちのマネキン人形が工場で大量生産されている夢だ。
 すごく恐ろしかった。」にっこり笑ってそう言う美浦。
「何それ!」
「そうだ。これ。お兄さんからプレゼント。
 僕が36年かけてあみ出した、一番よく飛ぶ紙飛行機の設計図。」
「設計図!?うぉぉ!すごいすごい!うわぁ!!」
「よかったね、賢人!
 ありがとうございます!」
「いえいえ。」
「先生、これが作りたいです。」
「ああ、そうね。」
規子の気のない返事にむっとする美浦。
「いいか。やつらのルールなんか無視しろ。
 いっぱい失敗しろ。
 いっぱい考えろ。
 お前は必ず成功する。」賢人の頭を撫でる美浦。
「うん!!」
「・・じゃあ私は仕事があるのでお先に。
 遅刻しないようにね。」規子が立ち去る。
「先生バイバイ!」「先生いってらっしゃい!」
その言葉に振り向いた規子は、美浦と目が合い・・・
「もしかしてこの二人・・」あおいが呟く。
「え?」と美浦。
「あ、ママも仕事だ!
 行って来ます!」
「行ってらっしゃい!」
あおいが走っていく姿を、美浦は微笑を浮かべて見送るのだった。

学校
美浦の設計図の紙飛行機を折る生徒たち。
「はい、仕上がったら校庭に出ますよ。」と規子。
「先生!窓から飛ばしてもいいですか?」と赤根君。
「ダメよ。近所から苦情が出るかもしれないでしょう?」
「飛ばしちゃえ!」
子供たちは規子を無視してベランダへと走り、
「誰が一番遠くに飛ぶか競争だ!」
「うん、いっせいの、せ!!」
そして一斉に飛行機を飛ばす。

「もう・・いや!」頭を抱える規子。
「前川先生、これ結構いい眺めですよ。」と久保。
「え?」
その光景に、規子は思わず微笑む。
たくさんの紙飛行機が風に乗りふわふわと飛び続けていた。
不可なものを除外していて、残ったものをいかにありそうにそれが真相でござる―柯南道尔
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エジソンの母 第3話

『狼と元カレ乱入!授業参観成立せず』

失恋中の規子(伊東美咲)の元に、誠実&まーまーイケメン教師・
佐々木則和(安田顕)登場!

規子を振った不誠実&イケメン美浦(谷原章介)は、
賢人(清水優哉)を生み育てた母親・あおい(坂井真紀)に興味津々。

文部小学校の授業参観―。賢人のひと言が、またしても規子たち
教師陣、そして青柳美月(杉田かおる)たち保護者を巻き込んで
学校中パニック!

=公式HPより=




職員室で教師たちが規子の婚約破棄されたと噂していた時、
そこに居合わせてしまった規子はそれでよかったと笑い飛ばし、
男の先生たちはそれに同調するように笑っていましたが、
加賀見先生は規子に仕事の話を振りました。
女同士だから、規子の辛い思いを察したのでしょう。
今は仕事に打ち込んで乗り越えろと、そんなメッセージのような
気がしました。

「私ね、仕事については後悔のない人生だけど、
 結婚に関しては多少の後悔があるの。
 娘のことは愛しているのよ。
 子供のいる人生っていうのは、良かったわって思うけど、
 ダンナっていうのはねー。
 あれはまぁ、なんともかんとも。
 私ね、」

加賀見先生は家庭にちょっとした不満があるようです。

立派な教師になるには教育に対する信念が必要、
と加賀見は規子にアドバイス。

美浦は規子と別れ、人生を満喫中!

道徳の時間
生きているものはみんな友達。
規子の言葉に、賢人は、
「僕はみんなとお友達です!」
そう言うと、ランドセルから蜂の巣を取り出す。
「昨日見つけたお友達だよ!」
蜂の巣を手に持つ賢人から逃げ惑う生徒、そして先生!

その日、家で動物図鑑を広げていた賢人、
「可哀想。
 見て! 
 オオヤマネコが、ウサギさんを食べているよ。
 こっちは、オオカミがシカさんを食べてるよ。
 ウサギさんもシカさんも可哀想だよ。」
すると祖母は、
「でもね、賢人、これが、自然の摂理なんだよ。」
肉食動物が草食動物を食べ、草食動物が草木を食べ、
動物たちのフンを虫や微生物が食べ、分解し、土を作り、
また草が生えて、こうやって世の中ぐるぐる回っていると
祖母が賢人に教える。
「そうか。みんな友達じゃないのか。」と賢人。
「みんな何か食べなきゃ生きられないでしょう?」と祖母。
「僕もさっきシラスとお米食べた!」
「鳥のから揚げも食べたでしょ?
 だからね、ご飯の前には、シラスさんやお米さんやから揚げさんに、
 いただきますって言うんですよ。」
「そうか。鳥さんシラスさん、ありがとう!」

お茶をしていたママたちは、典子が婚約破棄された噂で盛り上がる。
玲実ママは玲実が賢人を好きだと知り、何としてでも転校
させなければと心に決める。

研修会を終えた規子は、他校の先生方に声をかけられ、
久保も含めた5人で飲みに行く。
この中の一人が安田顕さん!
第一話の冒頭、大人になった賢人としてあおいの夢に登場しました。

学校
保護者会の予行練習をする久保と規子。

紹介するお話は、『オオカミと橋』。
保護者会当日、まずは体育館に集り、お歌の発表。
その時賢人は、体育館を出ていこうとする男の人の後姿を
父親かと思い、舞台から降りてその人物を追う。
それは、父親でなはかった。

賢人は父親に会いたいんですね・・。

あおいはその日は仕事を早く上がり、参観日に行こうとしていたが、
手が足りないと頼み込まれ、レジをすることに。

その成り行きを見ていた美浦は、レジを手伝いはじめる。

参観日の日、5時間目は道徳の時間。
加賀見のクラスも『橋の上のオオカミ』を使って授業。

規子の案を真似したな!(笑)

1年2組
「さてオオカミはウサギに、何て言いましたか?」規子が生徒に聞く。
「おはよう!」と賢人。
「違います!」規子、即答!

お話の通りに演じてみた子供たちは、
「オレ今なんか、すっげー嬉しかった!」と感想。
規子のクラスは上手く進んでいく。

そんな中、あおいも美浦の車で学校の到着。
賢人の笑顔が輝く。
父兄たちはヒソヒソ話。
そこへ、なぜか美浦もやって来た!
授業どころではなくなってしまう規子。

なんとか気を取り直して授業を進める規子。
体の大きなクマさんはオオカミと橋で一緒になると、
オオカミのように追い返すようなことはせず、
オオカミを抱き上げて通らせてくれた。
オオカミがクマさんの後姿を見送りながらどんな気持ちでいたか、
という質問に子供たちは
「優しいなぁ!」
「僕がしたことと違うなぁ!
 なんて親切なんだろう!」
「僕はいけないことをしていたなぁ!」

子供たちに伝えたいことがちゃんと伝わりほっとする規子。

「面白くもなんともない。あいつらしい授業だな。」と美浦。

「次の日、オオカミは橋の上でウサギさんに会いました。
 ウサギは慌てて戻ろうとします。
 さてオオカミさんは今度はどうしましたか?」
張り切って手を挙げる賢人、
「では・・花房君。」
「はい。ウサギさんを食べました!」
「はぁ!?」
「えぇ!?」「花房君ひどい!」「ウサギが可哀想じゃん。」
「食べました。
 それが自然の摂理なのです。
 オオカミは、一度に、自分の体重の5分の1の量の肉を食べる
 大食漢です。
 自分より体の大きな獲物は群れで襲い、
 獲物が疲れるまで追い掛け回し、 
 最後には、体のあちこちを噛み付いて倒します。
 主な食べ物は、鹿、バイソン、ヘビ、トナカイ!」と賢人。
「トナカイも食べるのか!?
 クリスマスのソリはどうするんだよ。」
「あのね、花房君!」
「クマはアザラシをむしゃむしゃ食べます。」と賢人。
「クマさんがアザラシ食べるの?」
「人間はお米もシラスも鶏のから揚げも食べるよ。」と賢人。
子供たちは賢人の話に興味津々!
「ていうか玲実は、ウサギは一回懲りているんだから、
 あの橋通らなければいいと思う。」
「反省がないよね。」
「玲実ならもう通らないと思う。」
「遠吠えは10km先まで聞こえるんだよ。」と賢人。
子供たちは盛り上がり、次々いろんな意見や疑問が飛び交う。

「これは何て素晴らしい教育の現場だ。
 感動した!!」と美浦。
「関係ない人は黙っていて下さい!」と規子。
「いや、俺は黙っていてもいいがこの子達は黙る必要はない。
 もっと語り合え若人たちよ!」
「ちょっと!何しにきたのよ!!」
「見学にきたんだよ。」
「帰ってよ!あなたには関係のない場所でしょう!?」
「君も関係ないだろ。
 いや、あるか。
 しかし、君の家から追い返されても僕はここからは絶対に帰らないぞ!
 この教室の子供たちは将来とても有望だ!」

「ちょっと!なんてことしてくれんのよ!
 私は今から子供たちに優しさと思いやりを教えようと、」
「子供たちに優しいって言わせれば優しい大人になるのか?
 親切って言わせれば親切な大人になるのか?
 そういうもんじゃないだろう。」
「それでも私は、それをちゃんと教えないといけなくて!!」
「こういうものは教えられて学ぶものじゃない。
 思いやりや優しさなんていうのは、きちんと生きていれば
 自然に学べるものなんだ。」
「でも私はそれを教師として!」
「だから何だ
 子供たちは、お前ら教師や親たちの自己満足のためで
 学んでいるんじゃない。」
「何よそれ!!」

加賀見が雷を落とし、その場は何とか納まったものの、
親たちは賢人を転校させてほしいと訴える。
それを聞いた校長は、
「花房君は話すこともしっかりしているんだし、
 先生の話も友達の意見もちゃんと聞いている。
 学校としては彼を転校させる理由はありませんよ。」
「では、校長先生。」
「保護者の皆さんに言っておいてくれる?」
「校長先生・・あなたはクマさんにはなれない。」
「そうなんだよねー。」

母親たちは大激怒。
「学校がそういう態度なら、こちらはこちらで、
 策を練らなければなりませんわね!」
怒って帰っていく。

規子が教室を片づけていると、あおいがやって来た。
「先生・・本当に申し訳ありません!!
 あの・・でも・・ありがとうございます!!
 賢人がいつもいつもご迷惑おかけして、
 それなのに先生は、いつも嫌な顔一つせず、
 正面から受け止めて、相手をしてくださって。」
「もともと・・こういう顔なんです・・」
「学校であんなにいきいきとした賢人を見たの初めてなんです!
 前の学校では、お友達ともなかなか馴染めず、
 迷惑ばかりかけて。
 それがあんなに楽しそうに!あんな笑顔初めて!
 鮎川先生のおかげだと思います!
 本当に、ありがとうございます!
 これからも、どうぞ、よろしくお願いします!!」

「あんだけポジティブに、ある意味、無神経に生きられたら、
 どんなに幸せだろう。」(規子)

「この高揚感、この胸のときめき。
 あんな少年を育てた母親は、一体どんな女性なんだろう。」(美浦)

「賢人と東京に出てきて、本当に良かった。」(あおい)

職員室では緊急職員会議が開かれることに。
子供の泣き声に校庭を見る規子。
女の子が転んで泣いていた。
それに気付いた賢人は、迷うことなく彼女に駆け寄り、
砂を払い、そして助け起こす。
「大丈夫?」
「ありがとう。」
「さようなら!」
不可なものを除外していて、残ったものをいかにありそうにそれが真相でござる―柯南道尔
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